ROS2 Setup ⚙️
所要時間: 約30分📖 このページで行うこと
ROS2 Humble Hawksbill を Ubuntu 22.04 にインストールし、基本的な動作確認まで行います。
📋 インストールの概要
インストール手順の流れ
| ステップ | 内容 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 1 | 依存パッケージのインストール | 約2分 |
| 2 | GPGキーとリポジトリの設定 | 約1分 |
| 3 | ROS2のインストール | 約10〜20分 |
| 4 | 環境設定 | 約1分 |
| 5 | 動作確認 | 約2分 |
📦 1. 依存パッケージのインストール
まず、ROS2をインストールするために必要なパッケージをインストールします。
💡 ターミナルについて
ターミナルは Ctrl + Alt + T で開くことができます。以下のコマンドを1つずつ順番に実行してください。
パッケージリストの更新と必要なツールのインストール
sudo apt update && sudo apt install curl software-properties-common python3-rosdep -y🔍 このコマンドは何をしている?
sudo apt update- パッケージリストを最新の状態に更新curl- URLからデータをダウンロードするツールsoftware-properties-common- リポジトリを管理するためのツールpython3-rosdep- ROS2の依存関係を解決するツール
Universe リポジトリの有効化
sudo add-apt-repository universe📖 Universe リポジトリとは
Ubuntu の Universe リポジトリには、コミュニティによってメンテナンスされるオープンソースソフトウェアが含まれています。ROS2 の一部のパッケージが依存しています。
🔑 2. ROS2 リポジトリの設定
ROS2 の公式パッケージをダウンロードするために、リポジトリの設定を行います。
GPG キーの取得と保存
sudo curl -sSL https://raw.githubusercontent.com/ros/rosdistro/master/ros.key -o /usr/share/keyrings/ros-archive-keyring.gpg🔍 GPG キーとは?
GPG キーは、ダウンロードするパッケージが公式のものであることを検証するために使用されます。これにより、改ざんされたパッケージをインストールするリスクを防ぎます。
APT ソースの追加
echo "deb [arch=$(dpkg --print-architecture) signed-by=/usr/share/keyrings/ros-archive-keyring.gpg] http://packages.ros.org/ros2/ubuntu $(. /etc/os-release && echo $UBUNTU_CODENAME) main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/ros2.list > /dev/null⚠️ コマンドについて
このコマンドは長いですが、1行で全体をコピー&ペーストしてください。途中で改行するとエラーになります。
パッケージリストの更新とアップグレード
sudo apt update && sudo apt upgrade -y⬇️ 3. ROS2 Humble のインストール
いよいよ ROS2 本体をインストールします。
sudo apt install ros-humble-desktop -y💡 インストールパッケージの選択
ROS2 には複数のインストールオプションがあります:
| パッケージ | 内容 | おすすめ度 |
|---|---|---|
ros-humble-desktop | GUI ツール(RViz, Gazebo等)を含む完全版 | ⭐⭐⭐ |
ros-humble-ros-base | コア機能のみ(軽量版) | ⭐⭐ |
通常は desktop 版をおすすめします。可視化ツールが含まれており、デバッグに便利です。
⚠️ インストール時間について
このステップは10〜20分程度かかる場合があります。ネットワーク環境によってはさらに時間がかかることもあります。コーヒーでも飲んで待ちましょう ☕
🔧 4. 環境設定
ROS2 を使用するために、環境変数の設定を行います。
.bashrc への設定追加
.bashrc にROS2の設定を追加することで、ターミナルを開くたびに自動でROS2環境が読み込まれます。
echo "source /opt/ros/humble/setup.bash" >> ~/.bashrc🔍 .bashrc とは?
.bashrc は、Ubuntu のユーザーディレクトリ(~)に存在するファイルで、ターミナルが起動するたびに実行されるコマンドが記述されています。
ここにROS2の設定読み込みコマンドを追加することで、毎回手動で source コマンドを実行する手間が省けます。
現在のシェルに設定を反映
source ~/.bashrcrosdep の初期化
rosdep は ROS2 パッケージの依存関係を自動で解決してくれるツールです。
sudo rosdep init && rosdep update🚨 エラーが出た場合
sudo rosdep init で「すでに初期化されている」というエラーが出た場合は、既に初期化済みなので問題ありません。その場合は rosdep update のみ実行してください:
rosdep update✅ 5. 動作確認
ROS2 が正しくインストールされたか、デモプログラムで確認しましょう。
💡 Talker / Listener デモ
このデモは、ROS2 の基本的な通信機能(トピック通信)が動作しているかを確認します。
- Talker - メッセージを送信するノード
- Listener - メッセージを受信するノード
Talker の実行
ターミナル1 で以下を実行:
source /opt/ros/humble/setup.bash
ros2 run demo_nodes_cpp talker成功すると、以下のようなメッセージが表示されます:
[INFO] [talker]: Publishing: 'Hello World: 1'
[INFO] [talker]: Publishing: 'Hello World: 2'
[INFO] [talker]: Publishing: 'Hello World: 3'
...Listener の実行
新しいターミナル(ターミナル2) を開いて以下を実行:
source /opt/ros/humble/setup.bash
ros2 run demo_nodes_py listener成功すると、以下のようなメッセージが表示されます:
[INFO] [listener]: I heard: [Hello World: 1]
[INFO] [listener]: I heard: [Hello World: 2]
[INFO] [listener]: I heard: [Hello World: 3]
...✨ 成功!
両方のターミナルで上記のようなメッセージが表示されれば、ROS2のインストールは成功です!🎉
Ctrl + C でそれぞれのプログラムを終了してください。
📦 6. 追加パッケージのインストール
開発をスムーズに進めるために、よく使う追加パッケージをインストールしておきましょう。
colcon のインストール
📖 colcon とは?
colcon は ROS2 のビルドツールです。自分で作成したパッケージをビルドする際に必要になります。
sudo apt install python3-colcon-common-extensions -yGazebo のインストール
📖 Gazebo とは?
Gazebo は ROS2 と統合されたロボットシミュレータです。実機がなくてもロボットの動作をテストできます。
⚠️ 注意
ros-humble-desktop では Gazebo が含まれなくなったため、別途インストールが必要です。
sudo apt install gazebo -y
sudo apt install ros-humble-gazebo-* -yrqt プラグインのインストール
📖 rqt とは?
rqt は ROS2 の GUI ツールキットです。トピックの可視化やノードグラフの表示など、デバッグに役立つ機能が揃っています。
sudo apt install ros-humble-rqt-* -y✅ インストール完了チェックリスト
以下の項目をすべて確認できれば、ROS2 のセットアップは完了です!
- [ ]
ros2 --helpでヘルプが表示される - [ ] Talker / Listener デモが動作する
- [ ]
colcon --helpでヘルプが表示される - [ ]
gazeboでシミュレータが起動する
🔧 トラブルシューティング
❌ 「コマンドが見つかりません」と表示される場合
.bashrc の設定が反映されていない可能性があります:
source ~/.bashrcまたは、新しいターミナルを開いてやり直してください。
❌ インストール中にエラーが発生した場合
- ネットワーク接続を確認してください
- パッケージリストを更新してから再試行:
sudo apt update
sudo apt install ros-humble-desktop -y❌ rosdep init でエラーが出る場合
既に初期化されている場合は、以下のコマンドで初期化ファイルを削除してから再実行:
sudo rm /etc/ros/rosdep/sources.list.d/20-default.list
sudo rosdep init
rosdep update🚀 次のステップ
🚧 準備中
次のステップのドキュメントは現在作成中です:
- 🏗️ ワークスペースの作成 - 開発の準備をしよう
- 📝 最初のパッケージ作成 - ROS2 プログラミングを始めよう
完成までしばらくお待ちください!
📚 More
公式ドキュメントでさらに詳しく学ぶことができます: